インドの公道を走っていると見かける、日本ではありえない風景

 インドの公道を走っていると、色々なものに普通に遭遇する。
それは、日本の公道を走っているときにはあまり見ることの出来ない風景である。
例えば、牛。

もうこれくらいでは眉ひとつ動かない。仔牛がいると、ちょっとテンション上がる程度。慣れ、って凄い。このままだと、日本で公道に牛が立っていても、見過ごしてしまいそうだ。
考えてみたら、野菜屋さんと牛乳屋さんの風景の中に、何の脈絡もなく牛がぬっとまぎれ込み、しかもそれが神様であり、チャパティなどを与えると功徳になるなんて、なんていうか…
前衛的な演劇かアートみたいだ。

でも、先日向こうから、馬の群れが走って来たのにはさすがにびっくりした。馬だから、当然牛よりも速い。もし馬が興奮しすぎて車に体当たりしてきたら、命に関わることになりそう。ドキドキした。

また、「それ走ったらあかんヤツやろ?!」というレベルの大型バスとかもよく見かける。
ドアも取れ、パンパーも取れかけ、後ろのエンジン部分のカバーは外れて中身が丸見え。思わず指差して、「オールモストブロークン!!」と叫んだが、ドライバーは笑うだけであった。(笑)

宗教上の風景もある。 

2年前、インドに来てすぐ、カーンワリヤーという、ガンガー(ガンジス川)から聖なる川の水を自分の村に運ぶ人々の姿を見たのは、今でも印象深い風景である。オレンジの衣装を着た若者たちが、飾りをつけた天秤のような容れ物にガンガーの水を入れて、ひたすら何百キロも歩く。それが車から見えるのだ。応援する、声援を送る、トラックに乗った村の人々。走っているツワモノにはバイクで伴走。その風景はまるで…
24時間テレビの、24時間マラソンのようであった。みんなで応援。感動の涙。決まっているテーマカラー。
に。似てる!
24時間どころではなく、10日かけて歩くのだけどね。本当に凄いパワーである。

カーンワリヤーについて詳しくは
BlueLotus  シヴァ神巡礼 オレンジ軍団の季節

ラベンダーのきもち   カーンワル

ジャイナ教徒の方が、全身に何も纏わずに、つまり全裸で向こうから歩いて来るのを見たこともある。
さくもんちゃんのブログでたまたま事前に知っていたから良かったけど、知らないとかなり慌てただろう。
インドで片言日本人「インド来て!」

でも…これらの風景って。
走っている車の中からなので、たいがい撮り逃します。
慌てて携帯を構えても、もう過ぎ去った過去。
悔しいー!!!

そんな中、ついに「前から撮りたかった風景」切り取れました!!
先日グルガオンで、道の前方に黒煙が上がっていた。

野次馬もいる。

ワラワラいる。
これは間違いない!!
そう…

炎上する車である。

ちょうどこの写真を撮ったときに、タイヤがパン!!と破裂。

突然爆発したわけではないだろうし、人の気配はなかったので、中の人は無事逃げていると思う。
前にも炎上している車を見たのだけど、日本で事故したとしても、こんな風に一台だけ炎上するってことはないよね?ぶつかってもいきなり火の手は上がらないよね?
こんな感じで炎上する車がなぜ、後を絶たないんだろうか…

この炎上し終わった車がどうなるかは、以前レポートした通りです。
炎上した車のその後

2年経ってやっと車からの風景を切り取ることに成功した、という話でした。

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