インドの暴動について思うこと

ブルーロータスさんが早くも記事にしておられますが、金曜からグルガオン、デリー近辺がものものしい空気です。
日本人大使館からも、日本人学校からも土曜日からは「不用な外出は避けること」と通達が。インターの学校も金曜は休校になった所も。
どうやら、各地で暴動が起きている模様。その原因は、彼が発端。

※画像はHindustan timesより
新興宗教のグル(指導者)である彼、 グルミートラムラヒームが暴行事件を起こした結果、有罪判決が出たのが25日金曜日。
その有罪を不服として、20万人はくだらないという数の信者が暴動を起こしています。
軍や警察が沈静化に当たっている中で死者が出ており、その数に29人、12人などニュースソースによって違いはあるものの、暴動の激しさは間違いなさそう。
うちのドライバーイムちゃんはもっとたくさんの人が亡くなっている、と強く主張しています。彼も、友だちからの情報を集めているみたい。
判決が出る前日である木曜、アシュラムがいくつかあるグルガオンで暴動が起きるのでは?と言われていたようだけど、実際はデリーにも飛び火が。ハリヤナでも暴動があったそう。
1番激しい暴動が起きているのは、パンチクラという場所で、デリーからはこれくらいの距離感。

近くはないけど、そんなに遠くもない。
そこがこんなことになっている。

車両が燃やされ、電車も焼かれている。

↑これはイムちゃんの友だちの画像

デリー空港付近でもバスが焼かれたそうだ。
実際家にいたら聞こえてくるのは鳥の声だけ。いつもと同じ雰囲気なんだけど、外で何が起こっているのか、何が起こるのかよくわからない、というのは結構な閉塞感がある。
イムちゃんの友だちが撮った、昨日のグルガオン3時半の画像。

 二台燃えているのが分かるかな?
緑のバスは政府のバスなので、狙われたのだそう。
昨日の夜は地域によってはインターネットもモバイルも不通に。土曜日の午前中はテレビがシャットダウンされたそう。どの番組もやってなかったって。
それは情報によって暴動が激化するのを防ぐためなのかもしれないけど、そんな風に情報を止めることが簡単にできるのか、と驚きを感じた。
暴動の中には、便乗組もいるのでは?という意見も。つまり、普段満たされない貧しさなどの不満を、これを機にぶつけている人もいる、ということだろうか。
真面目なイムちゃんは、プンプンしている。
「インド人は自分のことしか考えてなくて、誰かがこっちだ!と言うと何も考えずにほとんどの人がそっちに行く」
思わず「いや、日本人だってそうだよ」と言うと
「それは違う!原爆を落とされた後、あんなに復活できたのは、日本だからだ。他の国だったら、復活は難しかっただろう」と。
なんだかジーンとした。
そうなの、日本の私たちの先輩たちが本当に必死で、ここまで立ち上げ直してくれた。真面目で勤勉で、そこはもう本当に自信を持ってそうだと言える。
それをインド人(他の国の人)に言われると本当に誇らしく、嬉しい。
考えてみたら、日本の終戦記念日とインドの独立記念日って、奇しくも同じ日で、あれから日本は今年で72年。インドは70年と、ほぼ同じタイミングなのだ。同じ時期に「立ち上げ時期」を過ごしていたんだね。
あれから日本は豊かに激変したと思うけど、インドは…どうなんだろう?日本ほどじゃないよね。
インドの人々が、誰もが安心して生活できるようになってほしい。と、強く思う。
なぜなら、もう私にとってインドは他人じゃないからだ。
そんなことを強く感じた一連の出来事でした。(まだ収束してないけど)

いやー、ホント色々ありまんなあ。

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