インド映画「Toilet: Ek Prem Katha」を観た!

インドの文化
バンコクは4連休なので、家族で旅に出ております。飛行機の中で映画を観たのですが、数ある中から選んだ映画が当然ながらボリウッド映画。
それがとても面白くも考えさせられる内容だったので、感想書いてみます!ネタバレ含みますので、注意。

Toilet: Ek Prem Katha

アクシャイ・クマールが、優しい旦那さん役、

ブーミ・ペードネーカルが、教育もあり

先進的なお嫁さん役を演じています。

電車のトイレのドアを閉めず用を足していた

彼。ドアを開けてしまいびっくりして

キレた彼女は激怒しますが、その姿に

彼が一目惚れ!!

という出会いから、色々コメディ的に展開した

末、2人は恋愛結婚をします。

都会で先進的に暮らしていた彼女が

結婚と同時に知ったこと、それは

彼の家にはいや、彼の村には

トイレがない!!!!という衝撃の事実。

村の女性たちは、尿意をコントロールして、

みんなで明け方の同じ時間に

森へ行って用を足すのです。

あまりの習慣の違いに、彼女は驚き、色々

頑張りましたが、ついに我慢できず

実家へ帰り、

No toiletNo marrige

という事態に発展。

お嫁さんを取り戻すため、彼は頑張ります。

まずは自宅にトイレを設置

が、お父さんは宗教的にも許すことができず、

出来上がったトイレを壊してしまう。

トイレは不浄なので、家に作りたくない。

村に公立のトイレを!と村の人々に呼びかけても、

「伝統を崩すわけにはいかない」と

長老達に反対される。

政府関係にトイレ設置を求めても、

11ヶ月かかる、とのらりくらりされる

(とってもよくわかる、お役所仕事)。

旦那さんとしては、もうお嫁さんと別の家に

住もうか?と言うのだけど

お嫁さんは「あなたの家族を

壊すわけにはいかない。それなら離婚するわ」

と、老いた父やおばあさんと暮らす彼を

優先的に考えます。

最後の手段として、テレビのニュースに

取り上げてもらい、訴え、

それでもダメだった…と、ついに

離婚の手続きをする丁度その時に、

奇跡は起きる…!!

というストーリーでした。

ここでのポイントは

インドには、まだトイレが普及していない。

それを問題視した政府は衛生面から

トイレの普及を推進している。

しかし、長年外で用を足していた習慣を

変えるのは難しい。

という、インドのトイレ事情がひとつ。

そして、もうひとつは

男性はどこでも用を足せるからいい。

しかし女性は時間と場所を選ぶうえ、

連れ立って行かないと、危ない目に遭うことがある。

トイレがあったら1番助かるのは女性なのに、

「今までこうだったから」疑いもせず

その習慣に従っていて、不便を我慢している。

という、女性の不平等問題がある。

インドは男尊女卑の国と言われ、

ニューデリーのレストランに行ってもウエイターしかいない。

外で働く女性は少ない。

なんか、その辺り、駐在妻の今の状況と

被って見えちゃった私…

帯同だから、仕事はできません。

今までもそうだったから。

という設定に疑問すら持たなかった私は、

トイレなんていらないわ、今まで通りで

いいわ、という村のお嫁さんたちと同じ

なんじゃないか?!

離婚を引き換えにトイレを作らせる彼女。

とんでもないように見えるけど、

でもトイレが出来たら、実はみんな

ハッピーになったんだよね。  

もし帯同しても、日本にいる時と同じように

何の制約もなく働くかどうか決められたら…

イギリスと香港はそう出来ると聞いたけど、

本当かしら?

そうしたら、みんなハッピーに

なるんじゃないかなー。

そんな私の連想とともに、

映画の方はザ・ハッピーエンドで

締めくくられました。

おかげさまで?!

ニューデリーでは、綺麗なトイレ、たくさんありました。

まあ…

細かいことは雑だったけど

斜めになり、滑り落ちんとするペーパーホルダー。グラグラしちゃってるんだよね。
これ、最後に送別会してもらった
某高級ホテルのトイレ

ですから!!
便座ズレるとか、もう普通ですから!
それでも、みんなトイレで用を足しているか?
というと、そうでもなさそうでした。
田舎なんてもっとだよね。
でも…
こと女性の不平等に関しては、
日本もそんな大差ないんじゃないかなと
考えさせられた映画でした。
面白かった!
そして建物の雰囲気から何から
胸がギュっとするほど懐かしかった!
また観たいボリウッド。

コメント

  1. Loveberry より:

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    この映画、見たいです!!
    エアインディアの機内で見れたらいいけど。。。と思いながらブログ読みました。
    インドのトイレ、一昨年ウダイプル行った時、久々にインドのトイレにゾッとしましたがσ(^_^;)
    今年はハリドワールで、どんなザ・インドが見れるか楽しみです( *´艸)

  2. SECRET: 0
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    インドだったかどうか記憶が曖昧ですが(そこんとこちゃんと見とけよって話ですよね(^_^;))同じようなトイレ事情についてニュースの特集でやってました。
    割と最近の事です。
    日本の某運命トイレメーカー(?)の営業さんが田舎の村にトイレを設置しようと孤軍奮闘する内容でした。
    昔は日本の田舎でも、特に若い女性の汚物の処理に苦慮したものです。
    そもそも農作業の合間にチャチャッと済ますのと排泄物を肥料に活用していたのもあって、トイレはプライベート空間ではありませんでした。
    今は本当に良くなりました。
    インドの女性達だって本当は安心して用を足したいはずですよね。

  3. thailand2018 より:

    SECRET: 0
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    今の日本は女性への仕事面の不平等は
    相当に改善されてる。
    特に ここ5年の新卒採用の人事の感想が
    女性が職場で強い。男性が大人しい。
    うちの会社でも、男女同数。
    社長は男性だが、
    それ以外は女性が管理職、会議でも強い。
    出産は男は出来ないから、その分の不利は仕方ない
    インドなんかの男尊女卑の世界トップと
    タイや日本を比べないでほしい。

  4. mintgreen0117 より:

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    >Loveberryさん
    ええ、今回触れませんでしたが、
    トイレ設置とともにトイレ掃除というすごい大変なタスクが加わり、それが一番大変なんだよねー。と思って見てました。(笑)
    でもウダイプルにハリドワール…
    私も行ってみたーい!!!羨ましい!

  5. mintgreen0117 より:

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    >ぽかぽかちゃんさん
    そうですよね、少し前の日本だって、そして今でも田舎の家に行けば、こんな感じだったのだろうなと思います。
    厠とか言って、母屋から少し離れたとこに建てたりね…
    発想は同じですよね。
    大げさにいえば、トイレはその国の思想を表すなと思います。
    日本がトイレを異常なまでの高機能に発達させたのは、やはり不潔なものを排除したいという強い方向性なんだろうなー。

  6. mintgreen0117 より:

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    >thailand2018さん
    みんながthailand2018さんみたいな考えで、そんな会社が基本になればいいなぁと思います。
    実際は、管理職は女性が多いとか、男女同数であるとか、そんな会社はとても稀だと思います。
    政治の場でも、女性の政治家や議員のパーセンテージはとても少ないですよね。ひとつの象徴ではないですかねー。
    まあ、以前に比べたらかなりましになっているかもしれませんけどね…
    インドはたしかに男尊女卑のトップの社会だと思います。
    でも、家族は助け合っている場合が多く、
    例えば奥さんが調子が悪いと、病院に旦那さんがついていく場面が多かったり、旦那さんも料理を作れる人がすごく多かったりと、日本の男尊女卑とはまたちょっと形が違うなと、見ていて感じました。

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