インドの犬事情、狂犬病から見える「日本はクリーン」の意味

友だちのリクエストにあたり、インドのワンちゃんについてレポートです。

インドに渡航するにあたり、色々予防接種を打たないといけないのは、皆さんご存知の通り。A型肝炎、B型肝炎、破傷風、腸チフス…

中でも狂犬病の注射は、

え?これ犬が打つやつじゃ?

と最初は意外な気持ちに。

で、色々わかってきたのは、

日本には野犬はいない→飼い犬はすべて狂犬病の予防接種が義務付けられている→
だから日本国内は狂犬病についてクリーン→だから人間は打たなくてもよい
ってこと。

野犬のいる国は、逆の理由で人間が狂犬病の予防接種をしないといけない。
全世界的に、狂犬病についてクリーンな国、いくつかしかないようです。

これって氷山の一角というか、とても考えさせられる事実だなあ。と思います。

野犬がいない国ってことは、
飼われなかった犬はどうなってるのか?
捨てられた犬、迷子になってしまって飼い主が見つからない犬、飼い主が先に亡くなってしまい、行き場がない犬。
日本では、基本すべて殺処分なんですよね・・・

一方インドの犬は

こんな感じで、うっかり踏まない限りは自由に寝ております。

ここ、観光客もたくさん来る、超一流高級ブティックも軒を連ねる、カーンマーケットでの画像です。もちろん道端でもこんな感じです。

飼い犬もいて、散歩させたりもしてますが、放し飼いしている犬もあり、野良犬に一定の人がエサをあげてることもあり、誰が野良犬で誰が飼い犬なのやら、もはやよくわからない。

そして、みんな賢くて、盲導犬のように人間と距離感を保ってます。

ちょっとシッポふったりする犬もいて、可愛くて撫でたい気持ちが芽生える…

大丈夫!我慢してます(笑)

狂犬病は犬だけでなく、野生のリス(たくさんいる)、猿(時々遭遇するらしい)も持っている場合があるので、決して触れてはいけないと言われました。

もしも噛まれたり、怪我しているところを舐められたりした場合、
24時間以内に病院に行って、何回か注射を打つことになります。

もし予防接種を受けていない場合は、やはり病院に行って、血清を輸血しないといけないそうです。

もしも狂犬病を発病したら、致死率100パーセント。
でも病院に行けば、予防接種をもし打ってなくても、発病させない手立てが揃っているということです。

人間が予防接種を打ちさえすれば、犬の殺処分もないのかな?

問題はそんな簡単なことではないとはわかっています。

インドでは、牛も道路をゆうゆうと歩いてる国なので、日本と簡単な比較はできないかも。

そして、予防接種を打てない貧困層の人もいるので、狂犬病で亡くなる人は年間かなりの数おられることと思います。

そんな色々なことを考えても、やっぱり最後に残る気持ちは、

日本がクリーンなのは、何かとてつもない犠牲の上に成り立っている。

それは、どうにかできる問題なんじゃないかな??

という気持ち。

ワンちゃんが楽しく暮らせない国は、人間だって楽しいはずがないと、強く思います。

・・・って、全然ワンちゃんレポートっぽくならなくってごめん!友よ!

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