コロナウィルス自粛の影響で、少しでも心が追い詰められないためには

 

こんにちは。インドからのタイ駐在を経て北関東に本帰国したほっこりです。

今日はちょっと、モヤモヤについて書いてみます。

先日、NHKの「あさイチ」で、スーパーにお勤めの方が
「スーパーで買い物に来ているお客さんが楽しく買い物をしたり、知り合いに会って立ち話してたりするのを見ると違和感を感じる」
と電話で訴えているのを見ました。
気持ちはすごくよくわかるのと同時に、
「楽しく買い物する」とか「友だちと話す」という、いわゆる幸せに繋がる行動を
「許せない」
という気持ちで見てしまう、その方の心の追い詰められ具合を感じました。
その方はご自分でも
「そんな自分に嫌気がさす」
ともおっしゃってて、そうだよねとそれにも深く共感。
自分でもこんな風に感じるのは良くないことだと分かっている。
でも気持ちは理屈では片付かない。
だからこうやって吐き出すしかないのよね。
この方だけでなくて、今私たちは、こういう気持ちとも向き合わざるを得なくなってきているのだと思います。
今、コロナウィルスの影響で、海外でも日本でも、似た状況に追い込まれている私たち。
こんなに「世界は繋がっていて、同じ」と実感できたことがあっただろうか。皮肉なことである。
そしてデリーの空が澄み渡り、遠くのヒマラヤ山脈がくっきり見えたり、ベニスの運河の水が澄んで魚が戻ってきたり。
こんなに「人類は地球にとって害なんだ」と実感できたこともあっただろうか。
これまた辛いけど事実だ。
そんな中で、私が今、もしデリーにいたら、もしバンコクにいたら。
そんな風に考えなかったことはない。
実際に同じ立場の友だちが置かれた状況を見て、それぞれのしんどさを思いやるしかない。
周りがどんどん帰国する中、タイ、インドで踏ん張って頑張る友だち。
会社の勧告で急に一時帰国することになり、東京のホテルで2週間ステイした上、帰る家を探さないといけない友だち。
そんな予定ではなかったのに、急に本帰国に切り替えて、夜逃げのように帰り、周囲に満足にお別れもできなかった友だち。
私たちは会社や国の判断に従うしかないから、その判断がおかしいなと思っても、その通り動くしかない。
選べるなら、きっと動かないことを選ぶけど、
でもその自分の判断も、正しいのかはもっと時間が経たないと分からない。
海外にいても、母国にいても、私の中の気持ちは同じで、
「未来に何が起こるのか予測はできない」
そして、1番大事なのは「家族の安全」。
それは5年前に「インドに一緒に行く」と決めた時も、インドで暮らした時も、急なバンコクスライドになった時も、海外で暮らしている間にずっと肌身で感じていたことだ。

そして、もうひとつ…
自分の思い通りになることなんてなにひとつない!
ということにも気がついた私。
日本では割と思い通りというか、予測通りに物事は動くことが多い。
すごく簡単な「頼んだ荷物が指定した通りに届く」とかそういう単純なことでも海外だとなかなか上手くいかない。
そしてよく考えてみたら家族だって、自分自身ですら、思い通りにはならない。
だから、例えば赤の他人にこういう行動をしてほしいなんて、国とかそういう大きい分母の単位にこうしてほしいなんて、
期待なんてしてはいけない。
ただ、こうしてほしいってことをもし、その通りしてくれる人がいたら、その僥倖に感謝するだけ。
本当に自分の気持ちを通したいなら頑張って主張するのもいいけど、
上手く主張したから上手く伝わるとはこれまた限らない。

冒頭のスーパーの方みたいに追い詰められちゃいがちな我々だけど、
それは真面目だから。
予定通りにスマートに物事が流れていく世界に生きてきたから。
そしてそのために、我慢を強いられてきたからだと思う。
「東京の今日の罹患者数」は単なる報告であって、真面目さ、団結力の点数ではない。またその数字が真実なのか確認するすべもない。だから気にしなくていい。
私たちはその数字を増やすことも減らすことも、基本はできない。
よその国と比べても、増減は変わらない。
また、不真面目な人から順に罹患しているわけでもない。
たまたまウィルスが側に来ただけ。
もちろんウィルスの怖さをどのくらい感じるかの温度差はあると思うけど、温度差はもう仕方ないと思う。それは個人の問題。
私たちが出来ることは、自分と家族が罹患しないように考え得る限り最善を尽くすだけ。
最善を尽くしたって、罹患するときは罹患するのだ…。
それを誰も責められないと思う。

スーパーの店員さんはじめ、運送関係の方々や医療関係の皆さんなど、お仕事で不特定多数の人と接する機会が多い人は本当に申し訳ないと思う。感謝しても仕切れないと思う。

リスクを背負って世の中の流れを回してくれているから、私たちが生きていけている。
もしここが崩壊したら、私たちは生きていくことができなくなってくる。

勉強の遅れも怖いし、運動不足も残念だけど、
今生き延びることが私たちには1番大切なこと。
多少のことはリカバリー可能だ。
命だけはリカバリー不可能だから。

心のモヤモヤは吐き出しながら、自分でも否定しないで認めてあげて、次に向かうしかないと思う。

おまけ

タイ料理が懐かし過ぎて今日はガパオライス…!
決して本場の味にならないけど美味しくは出来ました!
またいつか食べに行けることを信じている!!

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