日本の風景は「普通」ではない〜今年もありがとうございました



こんにちは!

インドはニューデリー帯同からの
バンコク在住のほっこりです。

初めての人はこちらへどうぞ♡


自己紹介です。




オーストラリアに行く途中の機内で、
映画を観た。
山田洋次監督の
「妻よ薔薇のように  家族はつらいよIII」
ざっくりと内容は、
家に泥棒が入ってへそくりを
盗まれたことをきっかけに
妻と夫の間に口論が起こり、
妻の主婦としての仕事を卑下した
夫の発言に、妻がついに家を出てしまう。
主婦が居なくなって
ついに家が立ち行かなくなる。
同居する父母や、
周りの妹夫婦や弟夫婦を巻き込んで
夫婦の再生を描く人情ドラマ。
…なんだけど、
これを観て、私が1番感じたこと。
それは、
「日本の普通は普通ではない」
でした。
妻の夏川結衣さんが東京の家で
掃除機をかけたり
ベッドを直したりするシーン。
台所でご飯を作ったり
食べたりするシーン。
近所の家の風景。
墓参りに行くシーン。
妻が田舎の実家に帰ってしまった、
その日本家屋の雰囲気。 
もう、何もかもが
懐かしくて涙が出てくる。
日本を出て暮らしていなければ、
妻と夫のいざこざに注目していたと
思うんです。
私も同じ立場にいるし、
主婦としてとても共感できる
内容だった。
でも、今回観て感じたことは
この何気ない日常の風景こそが
尊くて、大切なんだということ。
めんどくさい繰り返しの家事や
めんどくさい人との付き合いや
めんどくさい家族のつながりが
何より尊く大切なんだな、ということ。
当たり前に思っていることは、
決して当たり前に続くのではない。
一度失ってみて初めてわかる。
その当たり前と思っていたことこそが
奇跡だったこと。
山田洋次監督は、
いつも、
なぜこんな、なんでもない
日本の日常を切り取ろうとしてるのかな?
と、前から思ってました。
壮大なファンタジーやSFや
アクション、ミステリーの方が
面白いのに、と。
彼は分かっていたんだ。
当たり前が当たり前でないと。
ドラマチックじゃないからこそ
ドラマなんだと。
神さまみたいな視点から、人々を、
世の中を、愛おしく見つめているんだ。
それに私がやっと気づけたんだなぁ。
インドからタイに移住して、
1年が経ちました。
雑多な国から雑多な国へ移動したうえに、
日本に一年以上帰ってないので、
オーストラリアのパースで
「え?何?このクリアーな国は?」
とびっくりしています。
インドから移動したから、
タイがとっても清潔でクリアーで
綺麗な「天国」と思っていたけど、
そうじゃなかった。
道は狭くてデコボコして、
それなのにそこに屋台がひしめき
煙や水蒸気がもうもうと立ち込める。
沢山の人が行き交う、まだ未開発で
何でもアリのエネルギーの国。
走っているバスはオンボロで、
人々の服装はカラフルで、
最高に美味しい料理や
美しい女性が立ち並ぶ
ギラギラした欲望の国。
それがタイなんだ、
それこそがタイの魅力なんだなと
東南アジアを離れてみて
初めて感じました。  
来年も一年、タイにどっぷり浸かって
味わいたいと思います。
今年一年、お付き合いくださり
ありがとうございました。
また来年も
どうぞ、よろしくお願いします。
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